心臓臓(弁膜症)について


小型〜中型のワンちゃんは中齢以上になると弁膜症という心臓の病気になるリスクが高くなります。
これは加齢によって心臓にある弁(主に僧房弁)の機能が低下し、心臓からきちんと血液が流れなくなってしまう病気です。
進行すると死亡のリスクはもちろん、生活の質が著しく低下するため早めの発見と治療が必要です。




心臓病になってしまったら


心臓病になってしまった場合、お薬で進行を遅らせたり、負担を取り除くことで生活の質を向上させることができます。

しかし、日々の生活で心臓に負担をかけないことは、薬と同じくらい重要です。
弁膜症のワンちゃんを飼われている方は以下の事に注意してあげてください。




治療


お薬
殆どの薬の目的は心臓の血圧を下げ、負担を減らし血流を良くすることです。
重度の弁膜症になると肺に水が溜まることもあるため、その場合は利尿剤で肺の水を抜きます。
お薬の種類と量は症状の段階によって異なります
かかりつけの先生に相談しワンちゃんの症状に合わせたお薬を処方してもらってください。

食事
血圧を上げる成分が抑えられている専用の療法食がメインとなります。
この食事も弁膜症の段階によって種類が変わります。
初期に誤った処方食を与えることで血圧が逆に高くなり症状が悪化することもあるので特に注意してください。

環境作り
心臓に負担をかけない環境作りが大切です。
心臓病と付き合っていくうえで、特に温度が重要になります、
ワンちゃんは一部を除き足の裏や鼻からしか汗がかけないため体温調節を呼吸によって行います。
体温があがり呼吸が荒くなると弱っている心臓に更に負担がかかることになります。
夏は特に気温と湿度の管理に気を付けてあげてください