猫の腎不全


腎不全とは・・・
・腎臓の機能が低下し、尿から老廃物が出せず、血液中に汚れが溜まっていく病気です。
・体に汚れが溜まると脱水症状や貧血、便秘など様々な症状が起き、どんどん弱って行ってしまいます。
・7歳以上の中高齢の猫ちゃんによく見られる病気です。



腎不全の治療

@輸液(点滴)
腎不全で生じた脱水を補正します。
また体に多く水分が入ることで尿の量が増加し、体から汚れが出るのを助けます。
点滴には血管に入れる方法と皮下(主に首の皮の下)に入れる方法があります。
腎不全の状態やその子の性格などを考えて負担の少ない方を選択します。

A処方薬(ACE・ARB・BPS)

腎臓の血圧を下げ負荷を減らしたり(ACE・ARB)、腎臓の組織が線維化することを防ぎ(BPS)ます。
これにより腎臓の機能を維持する手助けをしてくれます。
ただし腎不全の段階と薬の種類によっては悪化させることがあるため必ず獣医師の指示に従って処方してください。

B腎臓用の処方食や経口吸着剤
腎臓に負担をかける高血圧の原因にもなるナトリウム。
腎不全によって排出されずに溜まっていくリン。
これらを抑えた食事をとることで腎不全の進行と症状の悪化を防ぐことができます。
また、食事に含まれるリンなどを吸着して便から排出する手助けをする薬、サプリメントもあります。